スティーブンス・ジョンソン症候群に関する問題

問題

スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)に関する記述のうち、正しいものをすべて選べ。

  1. 失明の原因とはならない。
  2. 皮膚粘膜移行部に粘膜病変が認められる。
  3. 重症化すると中毒性皮膚壊死症(TEN)に移行することがある。
  4. 薬剤性が疑われる場合、原因薬物同定のため内服誘発テストを行う。
  5. 重症例では副腎皮質ステロイド薬の外用剤が第一選択薬となる。

解答、解説

正しい記述は②、③です。

SJSとは、皮膚壊死に伴う小水疱の形成表皮剥離を特徴とする重症薬疹です。

病変は皮膚のみではなく、口腔内病変や眼病変などを認めることもあります

さらに、SJSが重症化したものをTENといいます。

罹患部位が体表面積の10%未満をSJS30%以上をTENと定義します。

ちなみにTENはライエル症候群とも呼ばれます。

①の記述

SJSは失明や死亡に至ることのある重症薬疹です。

②の記述

SJSは皮膚粘膜移行部に症状が出現することが多い

しかし、その他のどの部分にも症状が現れる可能性がある病態です。

③の記述

SJSが重症化した病態がTENです。

④の記述

内服誘発テストは薬疹の検査として信頼性は高いが、SJSやTENなどの重症薬疹が発現する患者には適応にはなりません

⑤の記述

重症薬疹の治療の手順は以下の通りです。

①被疑薬の中止 
②副腎皮質ステロイドの全身投与or高用量ヒト免疫グロブリン静注or血漿交換療法

副腎皮質ステロイドの外用薬は第一選択とはなりません。

終わりに

代表的な薬疹であるSJSやTENに関する問題です。

SJSとTENの症状やその違い、治療方法などを確認しておきましょう。

おまけ

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参考になる部分がございましたら幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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